3社目にどうしても制作がやりたくて、夜勤の流通チラシ制作を初めて、そこからも転職はして来たのですが、約10年ほど流通チラシ制作の仕事に関わってます。
流通チラシとはいわゆるスーパーとかデパートとかの新聞に折り込まれてる売り出しチラシです。
主にこう言う物です。
転職に伴って、色々なスーパーや専門店のチラシを作って来たので、実際の店舗名は出せないですが、イニシャルで少しだけ裏側を説明します。
※イニシャルはクライアントのスーパーの略称です。
大手総合スーパー
誰もが知ってる郊外に良くあるなんでも揃ってるスーパーです。衣食住のチラシ全部やりました٩( ‘ω’ )و
Y社
24時間稼働してる眠らないビルで夜勤で制作をしていました。夜勤を選んだのは、どうしても制作の仕事がしたかったけど、まだまだ作る物が未熟だったため。
ディレクターと制作と営業が全て違う会社の完全分業制でした。デザイン事務所も何社か同じビルに入っていました。昼間に他社の営業がクライアントに紙面を見せる為、制作は全て夜勤でした。
前行程が遅れたりする事がある為、夜10時頃出社だったのが、終電出社になったり、酷いと朝出社になったり、急に仕事が無くなったりとかなり不安定でした。元から仕切ってる4人ほどがエースで、後続は不規則な時間帯に耐え消えずバンバン辞めて行きました。
I社
4社が関わっていました。どこで作ったか見分けるポイントがあり、転職して関わらなくなった今でもネットでチラシを見てはここが作ってるんだとほくそ笑んでます 笑
Y社と同じぐらい大手ですが、昼間の制作でした。Y社と違って原稿もあまり整ってなくて完全分業制アナログな感じでした。制作は社内外注が多め。外注制作のベテラン方は我が強い人ばかりで、人間関係にちょっと苦労しました。
仕事の関係でごくたまにタクシー帰宅になる事もありました。今ではいい思い出です_:(´ཀ`」 ∠):
大手ホームセンター
こちらも全国にあるホームセンター。ホームセンターのチラシは、スペックがスーパーより細かくて大変です。
D社
代理店→大手印刷会社→零細制作会社と、間に何社か入った仕事でした。
結論から言ってしまうと、代理店を挟んで流通チラシ制作をしてる会社はオススメ出来ません。ただでさえチラシは細かい事が多いので、間に会社が入ると、チェックが多くなり、さらに修正回収も多くなるからです。
代理店と大手印刷会社が中間マージンを取っていってしまうため、末端の制作会社はどんなに修正が発生して長時間残業になっても雀の涙ほどの費用で制作する事になり、沢山働いていましたが、ボーナス、残業代ゼロの会社でした。
チェックが厳しかったので、紹介した中で一番細かい流通チラシ制作の仕事でした。ホームセンターのチラシはスペックや使い方の説明も入れ込まなければいけなかったため難易度が高いです。
中小スーパーマーケット
今現在何社か携わらせてもらってます。現在進行形なので、まとめて紹介します。大体短いスパンでラフデザイン作成→デザイン決定→文字入れ→何度か修正、下版になります。小規模スーパーはデザインがお任せの場合が多く、よっぽど変なデザインをしない限りはほぼほぼ作ったままのデザインでOKが出ます。
直取引の場合はチェックする人が社内営業とクライアントだけなので、ホームセンターの時みたいに出したら修正指示で真っ赤と言う事が少なく、制作側の負担も少ないです。
会社選びは慎重に
同じような流通チラシ制作の会社でも負担と待遇の違いが段違いです。
デザイナーとして、安定して勤められると思う会社は、
- ある程度社内でノウハウ、人材が構築されている会社
- クライアントとの直取引が多い会社
- 決定権が社長だけではない会社
- 離職率が低い会社
- 制作業務が俗人化しすぎてない会社
を慎重に選んで入社する事が精神的で豊かで、長く勤めてもいいなと感じやすいかと思います。
デザイナーは社内でも切られやすいので、出来たら正社員を目指す事をオススメします。
自分の強みの分野を持つ事は、他のデザイナーとの差別化にも繋がっていいですが、会社選びを間違えると、どんなに強みがあっても生かしきれなくて飼い殺しにされるので注意が必要です。
裏側というより、注意喚起や心得の方が多くなりましたが、豊かな生活を送る為には必要不可欠なので、慎重に会社選びはしましょう。
ではでは〜
コメント